スコティッシュ・ユニコーンはスコットランドの国獣である。ユニコーンは伝説上の生き物で、古代から額から突き出た一本の大きく尖った螺旋状の角を持つ獣として描かれてきた。
紋章学では、ユニコーンはスコットランドのシンボルとして最もよく知られている。ユニコーンはライオンの天敵と信じられており、そのシンボルは100年ほど前にイギリス王室が採用していた。1707年のイングランドとスコットランドの連合以来、連合王国の王室紋章には、イングランドのライオンとともにユニコーンが用いられている。スコットランドで使用されているものは、スコットランドの要素をより強調し、ユニコーンを左側に置き、王冠を与えているのに対し、イングランドやその他の地域で使用されているものは、イングランドの要素をより強調している。ジョン・ギリム（John Guillim）はその著書『A Display of Heraldry』の中で、ユニコーンを権力、名誉、尊敬の象徴として描いている。
ユニコーンとハーフ・ユニコーンとして知られる金貨は、どちらも裏面にユニコーンが描かれており、15世紀から16世紀にかけてスコットランドで使用されていた。同地域では、メルカットの十字架の柱のフィニアルとしてユニコーンの彫刻がよく使われ、その集落が王室領であることを示した。キヌール伯爵のような特定の貴族は、名誉の証としてユニコーンを紋章に使用する特別な許可を与えられていた。カニンガム一族の紋章にはユニコーンの頭が描かれている。
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