裏面には、向かってくる敵兵の大群から、槍と剣を手に恐る恐る立ち上がる趙雲が描かれている。劉備の息子劉山は彼の胸に巻かれて固定されている。趙雲の屈託のない激しい表情と赤ん坊の恐怖の表情を並べることで、この作品は、この戦いにおける趙雲の将軍としてだけでなく、保護者としての重要性を強調している。この効果を高めるため、彼の手にある2つの武器は、体に掛けられた赤ん坊の抱っこ紐と同様に、意図的な金色の仕上げがアクセントになっている。趙雲の鎧に施されたプレートや、劉山に巻かれた抱っこ紐の柔らかなドレープなど、細部まで精巧に描かれている。
裏面には、究極の権威と権力を示す比類なき印である、伝説的な家宝の印章が押されている。受命於天、既壽永昌」(天命により、皇帝が長寿を全うされますように)と訳され、権威と尊敬を要求する深紅の見事な色合いで刻まれている。この印章は、秦の始皇帝が中国を統一し、最初の皇帝となったときに初めて注文したもので、貴重な玉から彫られ、皇帝のみが使用した。三国志の時代には、封建領主や武将たちがこぞってこの印章を所有し、指導者にふさわしい地位を示そうと争った。
バイメタル・プラス」と呼ばれる新しい鋳造技術により、この作品は印象的な大きさと重さを持つようになった。11.5オンスの銅を2層の999ファインシルバー(合計2オンス)に閉じ込め、シルバーのアンティーク仕上げを施した超高浮き彫りを実現した。